ロイヤルミルクティーはお好きですか?
寒い季節になると特に恋しくなるこの飲み物。
手間をかけて丁寧に淹れたロイヤルミルクティーで、秋の長い夜を優雅に過ごすのはいかがでしょう。
今回は、この上品な飲み物について、いくつかのポイントをご紹介します。
ロイヤルミルクティーと一般的なミルクティーの主な違い
ロイヤルミルクティーと通常のミルクティーはどのように異なるのでしょうか?
実は、ロイヤルミルクティーには明確な定義がありません。
一般的には、ミルクの割合が多く、贅沢なミルクティーとして認識されています。
具体的な基準はないものの、ミルクが50%以上含まれている場合、ロイヤルミルクティーと呼ばれることが多いです。
また、ロイヤルミルクティーは牛乳で煮出した紅茶と考える人もいますが、実際には牛乳だけでは紅茶の香りや味を十分に引き出すことが難しいです。
そのため、紅茶を牛乳だけで淹れる方法は、紅茶の本来の風味を活かしきれないと言われています。
ロイヤルミルクティーの起源
「ロイヤルミルクティー」という名称は、日本で生まれたものです。
多くの人がイギリス発祥と誤解しがちですが、「ロイヤル」という名前が付いているにもかかわらず、その起源は日本の飲料メーカーにあります。
彼らがミルクをたっぷり使用した紅茶を市場に出した際に、この名前が付けられました。
また、興味深いことに、「ロイヤルミルクティー」という言葉は日本特有のものであり、イギリスや、紅茶が文化的に重要な役割を果たすインドやスリランカなどの国々では使用されていません。
ロイヤルミルクティーに適した茶葉
ロイヤルミルクティーにはたっぷりのミルクを使うため、ミルクに負けない風味と色を持つ茶葉が適しています。
紅茶には大きく分けて、中国種とアッサム種の2種類があります。
中国種は淡い色合いと華やかな香り、さっぱりとした味わいが特徴で、ダージリンのようにストレートティーに向いています。
一方、アッサム種は濃い色合い、甘い香り、強い渋みとコクが特徴で、ミルクティーに適しています。
ロイヤルミルクティーには、アッサム種が最適です。
産地で言うと、アッサム、ウバ、ルフナ、ケニアなどの茶葉がロイヤルミルクティーに向いています。
ブレンドティーを選ぶ際は、ミルクティーに合うブレンドを探すと良いでしょう。
特に英国ブランドのブレンドティーは、ミルクティー向きのものが多いです。
ただし、ロイヤルブレンドやアフタヌーンティーブレンドといった名称のものには、中国種の紅茶が含まれていることが多いようです。
その点、イングリッシュブレックファストブレンドはミルクティーに適した茶葉のみを使用していることが多いので、迷った場合はこれを選ぶと良いでしょう。
さらに、茶葉の大きさもロイヤルミルクティーに影響します。
少量の湯で紅茶を抽出するため、細かい茶葉が向いています。
ブロークンオレンジペコー(BOP)やCTCの茶葉がロイヤルミルクティーに最適です。
ロイヤルミルクティーに適した牛乳
美味しいロイヤルミルクティーを作るためには、牛乳の選び方が重要です。
紅茶の風味を最大限に引き立てたいなら、低温で処理された牛乳がおすすめです。
高温で処理された牛乳は、独特の香りが紅茶の風味を損なうことがあります。
一方、低温で処理されたものは、紅茶本来の風味をより楽しむことができます。
ロイヤルミルクティーに合う砂糖
次に、砂糖についてお話しします。
ロイヤルミルクティーに砂糖を加えると、味が一層引き立ちます。
普段紅茶に砂糖を入れない方も、ロイヤルミルクティーにはぜひ砂糖を試してみてください。
ロイヤルミルクティーは少量のお湯で紅茶を抽出するため、溶けやすい砂糖が適しています。
そのため、グラニュー糖が最適です。
また、フレーバーシロップを使用することで、ロイヤルミルクティーの楽しみ方が広がります。
フレーバーシロップにはバニラ、ヘーゼルナッツ、キャラメルなどの種類があります。
ロイヤルミルクティーの魅力:ミルクティーとの違い、起源、おすすめの茶葉などについて【まとめ】
ロイヤルミルクティーは、一般的なミルクティーと比較してミルクの割合が多く、牛乳で煮出した紅茶と考えられがちです。
ですが、実際には牛乳だけで紅茶を淹れると風味が十分に引き出されないため、通常のミルクティーと同様に水で紅茶を淹れることが多いです。
ロイヤルミルクティーは日本発祥のもので、「ロイヤル」という名前にもかかわらずイギリスや他の紅茶文化圏で一般的ではありません。
ロイヤルミルクティーには、ミルクに負けない強い風味があるアッサム種やその他の濃厚な茶葉が適しています。
また、美味しいロイヤルミルクティーを作るには低温処理された牛乳とグラニュー糖を使用することがおすすめです。
他にも、バニラやヘーゼルナッツなどのフレーバーシロップで味のバリエーションを楽しむこともできます。